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2005年06月28日

辞めるな!キケン!!


年収300万円時代をどう生きるか…がウリの森永卓郎氏の著書。タイトルは、洗剤の「まぜるな危険」からとったんだよな、やっぱり。
この本の主題は、今の仕事に不満があるからといって簡単に会社を辞めてはならない、ということ。一つ間違えばフリーター、最悪無職に転落する危険すらあるからだと説く。
これは特に公務員に重くのしかかる問題だ。一般行政事務職にスキルなんてない?と考えると、役所を飛び出した後は悲劇しか待っていないのでは…。

とはいえ本書には、転職ダメだダメだと煽りすぎの印象も感じられる。もっとも、それは役人廃業志向性の極めて強い私だからそう感じただけなのかもしれない。一般向きにはこれぐらい抑制的な内容でちょうどいいのかもしれないと思う。というわけで、役人廃業を考えている方には、まず必読の書!と太鼓判を押したい。 これを読んでなお「転職ドンと来い!」と思える人だけ、転職に踏み切ってほしいと思う。

投稿者 nao_yamamo : 17:16 | コメント (0) | トラックバック

2005年06月25日

役人は長く勤めたほうが得なのョ

タイトルは言うまでもないこと。特に退職金についてはそうだ。
厳密に確認したことはないが、国家公務員では、大卒のⅡ種職より、高卒のⅢ種職のほうが勤続年数が長い分、退職金(ひいては生涯賃金)で勝るという噂を聞いたことがある。

これが事実だとして、事の当否は別としても、公務員の退職手当がいかに勤続年重視で2次曲線カーブを描いていくかがお分かりいただけるのではないだろうか。

しかし、だ。ついに聖域であった退職手当にもメスが入るらしい

でも、私が役人廃業したことによる遺失利益をカバーするほど、退職手当がガクンと落ちるとも、全然思えないわけですが(笑)。

投稿者 nao_yamamo : 23:44 | コメント (0) | トラックバック

2005年06月24日

骨太の方針で、ついに言われたねえ

ついに骨太の方針に、公務員定員削減が入った。
これまでも国立研究所や国立大学を非公務員化したりして公務員の数を減らしてきたけど、実質的に公的部門はスリム化されていないと思うのは、気のせいだろうか。

というのは、結局のところ、公費を原資として人件費が出ている人の数がどれだけ減ったかを見なければ、な~んもかわらないと思うのである。
大学法人などは、毎年定率で運営費交付金を削られているようだが、自主財源を得る努力をしていかなきゃ、公的部門のスリム化にはならない。
自主財源で運営なんてできないという人が多いけど、アメリカなんて有力大学のほとんどは私学だし。できないとは、やれる努力をし尽くしてからいうべきことだよね。

投稿者 nao_yamamo : 23:58 | コメント (0) | トラックバック

2005年06月18日

【書籍紹介】ホストの世界~真夜中への招待状~


 友達が家に遊びに来て一緒にテレビゲームをやっていたんだが、そのうち腹が減ってきて、「何か食おう」って事になった。ちょうど俺が前日に買ったまま食べ忘れていたコンビニのおにぎりがいくつかあったが、賞味期限はすでに過ぎていた。
「どう思う?大丈夫かな?」
「大丈夫に決まってんだろ、一日ぐらい。勿体ないから食っちまおうぜ」
「だな。お前どれがいい?」
「じゃんけんで決めようぜ!」
 結局二人で仲良く分けて食べた。
 するとその中の何が悪かったのか、その友人は食あたりを起こして二日間入院。
「お前ついてないな。普段の行いが悪いんじゃないか?俺は何ともないのに」
「ふざけんなよ!俺はお前と違ってデリケートなんだよ!!」
と二人で大笑いだった。
 ところが転んでもタダじゃ起きないその友人は、その入院した病院の看護婦と仲良くなり、やがてその子と付き合いだした。そいつはその後、その看護婦と結婚して今では子供までいる。
 あの日俺の部屋にあったおにぎりの中の「どれを食べるか」ってのは小さな小さな選択だ。でもそれが結果として彼に、「入院」を招き、「彼女との出会い」を招き、「結婚」を招いた。実は彼の人生の中であれは「最大級の選択」だったわけだ。おまけにその選択は、嫁さんになった彼女の人生にも大きく影響を及ぼした事になる。
 もし俺が当たりのおにぎりを引いても、当然だが同じ結果は招かなかっただろう。腹痛さえ起こさなかったかもしれない。彼が当たりを引いたからこそ導き出された結果だ。「日常の選択」ってのはそんなもんだ。
 振り向くと「過去」には延々と歩いてきた足跡が一本の道として残っている。先の方には行き着く先の見えない「未来」への道が、今自分が立っている「現在」という点から何百と分かれて延びている。そしてその一つ一つの道はそれぞれ違う未来へ通じている。
 何もない平凡な日常を過ごしてる様に感じてても、自分が立っている一秒単位の「今」という点は常にいくつかの道への分岐点だ。そこで知らず知らずの間に俺達は色んな選択をしながら進んでいる。その無意識の選択が、全く違う未来へ続く大きな分かれ目になっているかもしれない事に気づかないまま。
 だから「今」は、一瞬なのだけれど凄く大切な時間だ。常にそこに選択枠がある事を意識してると、平凡な日常でも面白い。選択しなかった方の未来の行き着く先は確認のしようもないし、勿論その出会いや選択が良い結果ばかりを生むとは限らないのだが。

 口語調の軽いタッチの記述でありながら、上記のくだりは、転職を考える者にとって心に強く刻み込まれるものではないだろうか。ここだけを読めば、これがホストの体験記の一部であると誰が信じられよう。そんな著者の文章力(構成力)の高さに、正直脱帽し、冒頭で引用してみた。
 そもそも版元が、芥川賞受賞作『蹴りたい背中』(綿矢りさ)で有名な河出書房新社刊。期待していいのだろうか?とはいえホストの体験記…半信半疑で手に取った。しかし読んでみると、予想はいい意味で裏切られた。
 颯爽と描かれる秘密の楽園…本書の楽しみ方は2つある。記述の大方を作り話ととらえ、エンターテイメント小説のように楽しんでも良し。あるいは、知られざるホストの生態(心の機微)を垣間見ることができたとほくそ笑むも良し。
 いやそもそも、なぜこの本を「今月の1冊」にしたのか、理由をご説明していなかった。そう、本書の著者の沢村拓也氏は、なんと、公務員からホストへの役人廃業者なのだ。
 公務員とホスト。お堅い職業とその対極のようにイメージされるが、なかなかどうして、管理人の公務員の知り合いでも、学生時代にホスト(バイト)経験のある人がいる。しかも名門国立大出身者で。
 一方、本書の著者はなんと服務規程違反を承知で公務員時代にホストを兼業していたという強者でもある。
 「ホストなんて」と言ってしまうのは簡単だ。しかしどれほどの人が彼らの本当の姿を見て論評しているのだろうか。そこを問いたい。多くの人は、メディアに植えつけられたイメージだけで語ってはいないだろうか。本書を読んで、そういった自問自答が起こり、管理人はちょっと自分が恥ずかしくなった。
 「公務員が絶対楽」「公務員を辞めるなんてもったいない」という黄金律に挑もうとしている人ならば、「ホストなんて○○」などという伝聞やイメージに規定された固定観念にはまっていてどうする?と思えてきたのだ。固定観念から脱するところにしか、公務員の桎梏から逃れる方法は見つからないと私は思っている。
 直接役人廃業に役に立つというわけではないが、発想の転換と話の種のためにも、ぜひ本書の一読をお勧めしたい。

投稿者 nao_yamamo : 22:02 | コメント (0) | トラックバック

2005年06月16日

役人廃業失敗談ができない理由

スペシャルインタビューを見るたびに、なぜ成功体験ばかりで、失敗談が掲載されないのかと素朴な疑問を持たれる方もいらっしゃると思う。
これには理由がある。想像に難くない、簡単な理由だ。

実は、管理人の知り合いでも、純粋な役人廃業ではないが、いわゆる外郭団体を飛び出して民間に転職した人がいる。残念ながらその人は転職先の仕事になじめず、会社を辞めてしまった。いろいろ事情はあろうが、一言で言えば失敗例といわざるを得ない。

しかし知り合いだからといって、「失敗談を書いてくれないか」とは、仮に対価を払っても言いづらいものである。ましてや、WEBで探した見ず知らずの人にお願いするなんて、論外。
「自分の失敗例を今後の糧としてほしい」という殊勝な方はそうそういらっしゃらないのである。

昔、ある出版社が「○○試験不合格体験記」なる本を出しているのを本屋で見つけて、ギョっとした記憶がある。よくもまあそんな原稿を集められたなと、正直感心したものだが、中を読むと、何だ、という感じだった。

というのは、結局その不合格体験は、「私はこんなだめな勉強法だったから長いこと落ち続けた」という、結局は合格者の体験談だったからである。結局、合格者の話というのは、苦労は必ずといっていいほど美化される傾向があるので、それではあまり参考にならないという気がするのだが…。

投稿者 nao_yamamo : 23:47 | コメント (0) | トラックバック

2005年06月01日

ヨメより先に牛(ベコ)がきた―はみだしキャリア奮戦記

農水省入省1年目の研修で行った農村(畜産農家)の魅力に惹かれ、東大卒のキャリアながら農水省本省を2年足らずで去り、牛飼いとなる夢を胸に岩手県の町役場に転じた役重真喜子氏が書いた自伝。

内容としては、町役場、畜産現場、田舎での結婚、近所づきあいの苦労話に始まり、九死に一生を得た交通事故、出産とその後の入院の話など、波乱に富んだ人生が書きつくされている。霞が関に関する記述はごく一部ではあるものの、中央官庁の仕事はつまらない!と思ってから、農村に向かう驀進ぶりなどは、役人廃業・転業物語といった観点で読むこともできる。もちろん、役人廃業・転業(→ここではすなわち地方に溶け込んでいくこと)は決して一筋縄ではいかない、ということもひしひしと感じられた。

本書の文中に登場する、著者が地元の人に言われた「回り道したんだな」という言葉がキーワードとして心に響く。回り道というと、無駄歩きだったように思われるかもしれないが、回り道だから分かることもある。著者も、おそらくそう思っているのではないだろうか。本書を読んで、「役人廃業・転業して成功する人は、現在の公務員の仕事以上にやりたことが見つかった人だ」という思いをいっそう強くしたところである。

投稿者 nao_yamamo : 16:44 | コメント (0) | トラックバック