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2005年08月13日

解散…そしてあの人は役所を去り

キャリア官僚から政界へ…そんなありきたりな話を「役人廃業」とは呼びたくない。というか、政官一体の現実から言えば、政界転出は「廃業」性を持ち得ないのである。

新聞報道によると、郵政解散による総選挙で、自民党執行部は、小野次郎総理大臣秘書官を山梨3区に擁立することを決めた、とのこと。他にも財務省初の女性主計官や、主計局主査の擁立など、キャリア官僚たちの政界転出話で喧(かまびす)しい。
しかし、彼(女)ら、もともとあわよくば政界に、などと思って役人をやっていたのだろうか?今回の電撃解散がなかったら、役人として勤め上げ、しかるべきところまで上ったのではないだろうか?

私が霞が関にいたころ、総理とも直に会える超幹部官僚が言っていたのを聞いたことがある。
「国会議員になったら、役人時代より情報も権限もなくなるよ」
確かに。次官や局長なら、部下を組織的に使えるし、他省庁や業界とも組織的に渡り合える。しかし議員になったら…。
一国会議員になったら、党の実力者にならない限り、役人になめられるなんてこと、頭のいい官僚諸氏なら、絶対わかっているだろうに。

総理に言われると、うれしくなっちゃう、あるいは断りきれないものなのだろうか…?
総理からの依頼をバッサリ断るほど、かっこいいものはないと思うんだけどね。

投稿者 nao_yamamo : 21:26 | コメント (0) | トラックバック

2005年08月12日

そんな会社、辞めてしまえ!―「幸せな生き方」への人生再設計

某地方銀行元エリート銀行マンを辞めて物書きになった横田濱夫氏が贈る傑作。

銀行員の退職ストーリーですが、銀行ってやっぱりお役所だね~と強く納得するほど役所とそっくりの部分が多く(特に、銀行幹部の支店視察で、お客そっちのけで接待する描写のところが、お役所の大臣視察のロジと酷似していて、爆笑モノ)、公務員の仕事に疑問を感じている人にとっても、幸せな転職に向けて背中を押してくれるエールの書といってもいいです。

あと、独立起業を希望する人向けの、脱サラ成功の法則というのも読み甲斐があります。

投稿者 nao_yamamo : 16:41 | コメント (0) | トラックバック

2005年08月09日

衆院解散!

「雑感」にカテゴライズするのもどうかと思うが、とにもかくにも衆院解散。いや~こうなるとは予想してなかった…。自民党分断により1993年の再来となるのだろうか?

役人廃業的に気になるのは、仮に民主党政権ができた場合、彼らが構想する民間人大量政治任用が実現するかどうか、ということである。

そう、入る者あれば出る者あり、だからね。ただ、「役人廃業の時代だ!」なんて、そうはしゃいでもいられない。今回についていえば、出る者、つまり指定職やその下の人(本省課長級)って、彼らの思考回路からすると、私が想定する役人廃業の姿ではなく、天下りしか行き先がなさそうだよなあ…と思うのである。

投稿者 nao_yamamo : 23:33 | コメント (0) | トラックバック

2005年08月01日

公務員擁護本?

今回紹介するのは、中野雅至著「はめられた公務員」。

正直言って、光文社ペーパーバックスというところからして、う~ん、という感じ。この種の本が講談社や文藝春秋といった大版元のハードカバーで出ないところに、出版界に対するある種の閉塞感を感じてしまうのは私だけだろうか。
回りくどい言い方をした。要は、役人の味方をする本など、売れないから大マスコミは見向きもしないのでは?ということが言いたいのである。

話がずれたが多少書評しよう。
一点気になるのが、著者のいう「役人」=「キャリア官僚」という定義である。お役人とは、公務員の蔑称であり、市役所の窓口の人だって、お役人はお役人でしょうが、というのが私の意見(市役所職員に対しても、「役人根性」「小役人」という言葉を使いませんか?)。
一方、全体の論調としては、
これまでは国ばかり叩かれた→地方分権で地方に責任が移る→しかし地方公務員は政策遂行能力が鍛えられていない→失政は避けられず、これまで注目されていなかった地方公務員が叩かれる→財政破綻もありリストラは避けられず→それを防ぐためには?
といったところだろう。まるで、アリとキリギリスの世界である。もちろんその見方自体は大方間違っていないと思う。
著者からは、どうしようもない公務員がリストラされるのはともかく、まじめで地道な公務員もリストラされるの時代が来るのはかわいそうだという同情が感じられる。そこに「はめられた」という言葉が当てられたように見える。
しかしどうだろう。まじめにやっていたからといって同情を買えるのだろうか?私は、そうは思わない。まじめに目の前の仕事をこなしていれば許された、という個々の地方公務員の視野の狭さが、日本をここまで追い詰めた原因であると思っているからだ。
本来、地方も国の言うなりにならず、もっと発言してくるべきだった。それを黙っていたのだから、責任は取るべきだ。だって、民間はこれだけリストラしてきたんだよ。
「はめられた」というからには「気づかなかった」「だまし討ち」という見方が前提となるが、私は「黙って同意した」と見るべきであると考えている。今後不利益が生じたら、それは地方のリストラをもって贖うのもやむをえないというかなりシビアな立場である。
もちろん、ハードランディング(ばっさりリストラ)が社会の幸福につながるとは思わない。が、リストラをちらつかせて公務員を奮い立たせることからはじめ、職業訓練もセットにしたパッケージプランが、きっと必要になってくると思う。

投稿者 nao_yamamo : 23:55 | コメント (0) | トラックバック