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2005年10月31日
公務員リストラ、受けて立ってやる
今週発売の週刊東洋経済で、「公務員史上最大の受難」という特集が組まれている。郵政民営化、政府系金融機関再編と、タイミング的にはバッチリだが、日経新聞の特集も含めて、まあトレンドだなあという感じ。
しかし、東洋経済も、当サイトの存在を知ってか知らないのか、こんな特集をしているのに当サイトには何の音沙汰もない。座談会で若手キャリア公務員から「天下りなんて不要だ」というコメントをとるのもいいが、それならまず公務員の転職の実態を紹介してほしいものだ。
小さいサイトではあるが、「リストラを恐れる前に、主導権をとって公務員を辞めていく」という理念で公務員リストラ時代を受けて立とうとしているサイトは日本にもそうそうないはずなのだが…。
あまりに変わっているのか、視点になかなか共感してくれるメディアは少ないようである…。
公務員がリストラされて路頭に迷うだけの時代は、民間関係者にとっては「いい気味」かもしれないが、社会全体の安定という観点からは決して幸せな社会ではない。
官のリストラを論じるならば、官が民にソフトランディングするにはどうしたらいいかという視点を、決して軽視しないで欲しいと思う。
投稿者 nao_yamamo : 23:53 | コメント (0) | トラックバック
2005年10月30日
日経特集「官を開く」第2部
1ヶ月、間があいたが、ついに第2部が開始。おりしも、郵政民営化が決定、政府系金融機関の再編(民間移管)が議論されているこのごろ。
第一日目の今朝の朝刊は、本来活動期限付で作られた政府系金融機関が、いつの間にか期限をはずされ、永続的な組織になってしまった状況を解説している。
一方、増えるばかりでいっこうに減らない法律についても述べられている。バブル期のリゾート建設ブームに火をつけたリゾート法(総合保養地域整備法)も、国土交通省などが再評価したが、また活用される日がくるかも、という理由で存続されることになったという。
記事では、コスト感覚のない役人だから無駄な組織や法律が続くとの指摘もあるが、そう単純化しないでよ、もっと本質を突いて欲しいと思うのが私の感覚である。
法律を作るのには相当なエネルギーが要る。社会的使命を終えた法律なら廃止は楽だろうとお思いかもしれないが、おそらくこのリゾート法でも廃止に抵抗する勢力はいるはず(公共事業、地域振興関係)で、国会対応を含め、廃止にも相当なエネルギーが要るはずだ。
逆に言えば、再評価した人たちが言うように、今後本当にもう一度この法律が必要な時代が来た場合、苦労して一度作ったのをまた廃止して、また苦労して同じ法律を作るのかよ…それなら、もったいないよ、害も(少)ないんだしそのままおいておこうよ、という発想があるのではないかと思う。
もちろん記事の言うように、運用が事実上ゼロのリゾート法のために組織と定員があるというのはおかしい。本当に実員がついているのだとしたら、しわ寄せを食っている部署もあるのでは…?と元役人としては想像する。
であれば、かつての陪審員制度のように、法律を休眠させるという手はないのか?と思う。休眠法令は機構定員・予算の計算上から完全に落とし、社会情勢の変化に合わせて休眠を解除(改正)可能、とする。ウン十年、再起動しない場合は自動廃止、それなら、もったいない論も抑えられると思うのだが。
役人にコスト感覚が不足しているのはわかる。ただ、こういった議論は、役人を所定時間外にいくら働かせても追加コストはゼロという悲しき現実の延長で、制度廃止にかかるコストを一切ゼロのように考えているフシがある。廃止にだってコストはかかる。廃止より維持(休眠)コストが安いなら、そして再起動コストが抑えられるなら、そういう選択肢はないものか、ぜひ意欲的に議論してみたいものである。
投稿者 nao_yamamo : 09:56 | コメント (0) | トラックバック
2005年10月29日
書籍紹介トップ(書評・書籍通販)
書籍紹介はブログで行った方が楽なので、ここを永続的なトップページとします。
【今月の1冊】原則として毎月1冊、役人廃業者の著書や、役人廃業に関わる本について書評していきます。+αも多いですけど。
2005年版 2006年版
【カテゴリー別】今月の1冊をコーナーとしてまとめる前から、管理人が読み漁っていた本の書評をカテゴリー別に公表したもの。
役人廃業者列伝 起業ハウツー本 転職ハウツー本 その他、役人論など
投稿者 nao_yamamo : 22:38 | トラックバック
2005年10月19日
最近1面多いよね
地方公務員給与、39道府県が引き下げ勧告・来年度5%弱という記事がまたもや10月19日の日経夕刊に踊る。
しかしなぜこうも最近公務員ネタが新聞トップを飾ることが多いのだろうか。
これまでやろうとしてできなかった公務員制度抜本改革を、ついに(衆議院)2/3の力で推し進めようとしている現政権に呼応してのことなのだろうか。
今回の記事は、一見好意的に捉えられそうだが、官民の給与比較方法の改訂には踏み切らなかったというから、申し訳程度に批判をかわすものに過ぎないだろう。さすがはお約束、「世論が冷めるまで待つ」というやつですな。
投稿者 nao_yamamo : 23:27 | コメント (0) | トラックバック
2005年10月15日
お堅い雑誌にやわらかく登場
最近、少しばかり日計アクセス数が増えているかなと思っていたが、どうやら本体のサイトが雑誌に掲載されていたことが判明した。
10月10日発売の「中央公論」11月号である。
「中央公論」といえば、「諸君」「正論」などと並ぶオピニオン誌。堅いな~と思いつつ、取り上げられ方はサブカル的。
具体的には、ブログ・ハンティングというコーナーで、官僚が書いているブログの亜種として好意的に(好奇の目で?)論評されたのである。
でも、文中にある「『役人廃業.com』はいわゆるブログ形式ではない」というのはいただけない。ブログだってちゃんともっているんだからさ…。
まあ、今後とも、各種マスメディアで取り上げていただき、役人廃業の理念を少しでも世の中に広めていければ幸いである。
投稿者 nao_yamamo : 23:17 | コメント (0) | トラックバック
2005年10月09日
遅ればせながら10月の1冊を
先日、このブログで、光文社ペーパーバックスの「はめられた公務員」という、いわば公務員擁護本を紹介した。
しかし今度は同シリーズから真逆の「不滅の『役人天国』」という本が発売された。10月の1冊には、これを取り上げることとしたい。
内容はといえば、昨年ぐらいに週刊文春で特集・連載された「公務員暇すぎる」という写真記事、具体的にいうと官公庁で居眠り、談笑等をしている人たちへの激写グラビア(要は盗撮)の再構成である。当時の連載では全国47都道府県を網羅できなかったということで、補完取材までして、写真とコメントをつけたものだ。
しかし、私は当時の週刊誌の連載の時点から疑義を持っていた。
本当に執務時間中の撮影なのか?(国民感情の問題は別としても、公務員だって人の子、せめて昼休みなら寝てても悪いとは言い切れない)
あるいは被写体は本当に皆公務員なのか?(居眠り姿が頻出した待合室等は陳情にきた外部の人がかなり多いのだ)
もちろんそんなことはお構いなし。
そして、国民の公務員に対する不満だけが増大していく…。
私だって公務員気質が嫌でやめた役人廃業家だ。むやみに公務員を擁護するつもりはない。ただ、フェアじゃない公務員批判はやめるべきだと強く思っている。
だって、公務員は言い訳の天才だ。批判に瑕疵(欠陥)があれば、重箱の隅をつついて反論してくる人種なのだ。
だから公務員を批判したいのだったら、言い訳ができないように、逃げ道を作らないように緻密にやろうよ。逆に言えば、彼らの真っ当な反論も聞いてあげるべきだと思うよ。その上で退路をふさぐ。
公務員批判や公務員改革の議論の中で昔から全く変わっていないのは、官界とマスコミ・国民が、それぞれ言いっぱなしになっていて、議論をかみ合わせていないという点だ。それでは、どちらも不満も言い分もぶつけられない。(まあ、頭の良い役人ががっぷり四つに組むのを避けているというのが正解かもしれないが)
たとえば、よく週刊誌で「官僚は港区の一等地に格安な値段で官舎に住んでいる」と報じられる。確かにそれは一部の事実。だけどそれって官舎に入っている公務員のうち何割?統計はないと思うが10%もいるわけないと思う。多くの官舎は築数十年、なんと網戸のレールすらないサッシの家に住んでいる人もいるというのに。そんなことも報じないで、とてもフェアとは思えないんだよね。まあ、報じたら売れないんだろうけどさ。
その辺を解き明かした本でも書いてみたいな…(売れないことは必至?!)。
投稿者 nao_yamamo : 23:46 | コメント (0) | トラックバック
2005年10月06日
官業の民間開放 公務員の移籍可能に
先日、役人廃業掲示板に、ハローワーク職員を配偶者に持つ女性から、ハローワーク民営化によるリストラ恐怖に関する相談が書き込まれた。そんな不安を一気に現実化するような報道が、10月5日の日経新聞トップでなされた。だが、WEBでは不思議と見つからない…まさか飛ばし記事?ガセでWEBでは引っ込めたかな?
記事の概要は以下のとおり。
ハローワークなどの「官から民へ」の市場化テストに官公庁が反対する最大の理由が、市場化テストする公共部門の雇用機会維持の問題であった。今回、これを解決すべく、民間企業が市場化テストとして公共部門の事業を引き受ける場合に、公務員を出向・再就職で受け入れるという方向で調整に入った、というもの。
しかし、冒頭の掲示板への書き込みを見ていても痛感するのだが、どうして公務員って、周りからだけじゃなくて公務員自身も民間で使えないという思い込みを持っている人が多いのだろう。確かに事実な面もあるのだろうけど、もともと公務員試験に受かるくらい優秀なはずなんだから、いきなりは無理でも、少しずつ民間風土に慣らしていけば、相応な人数の人たちは民間でも十分通用すると私は信じて疑わないのだが。甘えと言われるかもしれないが、急激な変化で民間化ショック症状を大人数に出すより、使える職員を少しずつ民間に馴化させたほうが生産的だと思うのだが。
もちろん、少しずつでも適応していけない人は、最終的にリストラされても仕方ないかもしれないが…。
投稿者 nao_yamamo : 00:14 | コメント (0) | トラックバック
2005年10月02日
ワイドショー政治の復活
総選挙後の国会議員関連の報道、特にワイドショー関係は、見るに堪えない。私は、今回の総選挙の当落が判明した後、「ああ、またワイドショー政治が始まる」とため息をついたが、どうやらそのようだ。
財務官僚、料理研究家、国際政治学者、エコノミスト…一昔前であれば社会党マドンナ旋風なんて言葉もあったが、今回は小泉チルドレン。
しかし、女性議員の初登院ファッションチェックって何だよ…。政治に興味を持たせるための趣向・演出といいたいのかもしれないが、逆に有権者を小ばかにしているのではないか?だってファッションなんて、品位にかなっていれば議員活動上、どうでもいいではないか。
また、爆弾発言で有名な最年少議員の何某を追い掛け回す記者たちの姿も醜い。そうこうしているうちに、実は自民党の術中にはまっているのではないかね?
というか、彼の一挙手一投足に、どれほどのニュースバリューがあるのだろう。ある?そりゃ、ワイドショー的な面白さならあるんだろうけど、それって、希少資源である公共電波の使い道として正しいのだろうかと思ってしまう。国会で政策議論を戦わせろといいながら、関係ないことしてるのは誰?
彼が議員特権を明らかにしたから称えるという姿勢も疑問。そんなの議員が取り上げなくても調べればわかることだし、話題にしようと思えばできる立場にいるのがマスメディアなのに。結局、メディアもヒーロー(あるいはスケープゴート)がいないと何もできないというのだろうか。
こういった華やかな登場を遂げた議員たち。でも、次の選挙でどれだけ残るかが見ものだ。歴史的大勝の後には、歴史的大敗が待っている。今回、風頼みの民主党が負けたという指摘があるが、逆に言えば、ワイドショーで取り上げられる議員の多くは、小泉風(かぜ)で勝ったようなものだ。今回、総理に頼まれて立った人たちのうち何人が、丹念に後援会を維持し、今後も戦っていく意思をお持ちなのだろうか?小泉総理引退とともに一期限りで引退なのだろうか。
通常、国会議員は、出馬・当選のときは華やかだが、引退していくときはひっそりしている。しかし私は、今回当選した人たちからは、当分目を離せない。