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2005年10月30日

日経特集「官を開く」第2部

 1ヶ月、間があいたが、ついに第2部が開始。おりしも、郵政民営化が決定、政府系金融機関の再編(民間移管)が議論されているこのごろ。

 第一日目の今朝の朝刊は、本来活動期限付で作られた政府系金融機関が、いつの間にか期限をはずされ、永続的な組織になってしまった状況を解説している。
 一方、増えるばかりでいっこうに減らない法律についても述べられている。バブル期のリゾート建設ブームに火をつけたリゾート法(総合保養地域整備法)も、国土交通省などが再評価したが、また活用される日がくるかも、という理由で存続されることになったという。
 記事では、コスト感覚のない役人だから無駄な組織や法律が続くとの指摘もあるが、そう単純化しないでよ、もっと本質を突いて欲しいと思うのが私の感覚である。

 法律を作るのには相当なエネルギーが要る。社会的使命を終えた法律なら廃止は楽だろうとお思いかもしれないが、おそらくこのリゾート法でも廃止に抵抗する勢力はいるはず(公共事業、地域振興関係)で、国会対応を含め、廃止にも相当なエネルギーが要るはずだ。
 逆に言えば、再評価した人たちが言うように、今後本当にもう一度この法律が必要な時代が来た場合、苦労して一度作ったのをまた廃止して、また苦労して同じ法律を作るのかよ…それなら、もったいないよ、害も(少)ないんだしそのままおいておこうよ、という発想があるのではないかと思う。
 もちろん記事の言うように、運用が事実上ゼロのリゾート法のために組織と定員があるというのはおかしい。本当に実員がついているのだとしたら、しわ寄せを食っている部署もあるのでは…?と元役人としては想像する。
 であれば、かつての陪審員制度のように、法律を休眠させるという手はないのか?と思う。休眠法令は機構定員・予算の計算上から完全に落とし、社会情勢の変化に合わせて休眠を解除(改正)可能、とする。ウン十年、再起動しない場合は自動廃止、それなら、もったいない論も抑えられると思うのだが。
 役人にコスト感覚が不足しているのはわかる。ただ、こういった議論は、役人を所定時間外にいくら働かせても追加コストはゼロという悲しき現実の延長で、制度廃止にかかるコストを一切ゼロのように考えているフシがある。廃止にだってコストはかかる。廃止より維持(休眠)コストが安いなら、そして再起動コストが抑えられるなら、そういう選択肢はないものか、ぜひ意欲的に議論してみたいものである。

投稿者 nao_yamamo : 2005年10月30日 09:56

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