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2005年12月03日

脱サラ、だったら…【12月の1冊】

「脱サラ」という言葉は完全に死語になったわけではないが、最近では「起業」が使われることが多く、そういう意味ではやはり死語に近い。
公務員もサラリーマンであり、役人廃業して起業すれば立派な脱サラなわけだが、今回は、民間企業からの脱サラ(起業)組52人への取材で構成されたルポルタージュ「サラリーマン、やめました」をご紹介する。

これは、実はかつて週刊ポストに掲載された連載の再構成である。
さまざまな書評を見る限り、著者の取材力の高さを評価する声が高い。確かにそうだろう。苦労して役人廃業者を見つけて取材している立場からしても、大変さはよくわかる。

内容としては、民間企業を脱サラ(起業)した人への取材を基にした話で構成されている。当然ながら、必ずしも成功例ばかりではない。失敗例はもちろん、評価未了のものも存在する。あとがきを見ると、雑誌連載後に状況が悪化した人の話も追記されている。

この本はあくまで、民間企業を辞めた人たちの話を集めたものだ。そこは役人廃業とは決定的に異なる。ただ、バブル崩壊以前、終身雇用制に絶対的な説得力のあった時代に、大手電機メーカーなどを辞めた人たちもいる。彼らは、役人廃業ときわめて類似する選択をしたといっても過言ではないと思う。

役人廃業して起業したいと考えていらっしゃる皆さんにこそ、是非お読みいただきたい本である。

投稿者 nao_yamamo : 2005年12月03日 01:32

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