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2006年5月 2日

頑張れNTT

NTTが、厚生労働省を相手に行政訴訟を起こすという話はご存知だろうか。先日の日経にも載ったが、今日の朝刊3面でも続報が出ていた。

一言で言えば、NTTが、退職者への年金給付削減となりうる企業年金制度変更の申請を厚生労働省に行ったところ、同省はNTTの経営状況が債務超過ではなく、給付減額の認定要件に掲げる「年金存続のために真にやむをえない場合」には当たらないとして、申請を却下したというもの。

これを不服としてNTTが国を訴えたという話だ。

このブログでも再三指摘しているが、国家公務員共済・恩給関連で、OBへの給付削減へ切り込もうとして、満足とはいえない結果に終わったという報道が昨今あったところ。

一方、NTTの件では、同社の現役社員が新制度(受取額が国債利回りに応じて変わる)に移行した後、14万人にも及ぶ退職者の9割もの支持を取り付けて、ある意味、満を持して国に申請したようである。国の言い分にも一理はあるが、民間の努力を無にする面があるという指摘ももっともだろう。

通常、OBたちは抵抗して当然だと思われるが、9割までが了承に至ったのはなぜだろうか。それは、企業の存立なくして個人の繁栄はない(逆もまた真なりだと思うが)という考えが広まりはじめているからではないかと思う。

ひとつ例を出そう。かつて世界最大の自動車メーカといわれた米国のGM(ゼネラル・モータース)が現在経営不振に陥っている。車の売れ行きももちろん影響しているが、要因の1つに、同社の全盛期に従業員の医療費や年金を手厚くしたため、これが現在まで重荷となっているという指摘がある。

確かに、優秀な人材を集めるには、待遇を上げることは必要である。しかし、同社のケースは、後年度負担が増える施策を導入する際には、後のことまでしっかり考えねばならないということを我々に教えてくれる。

今回のNTTの英断。良識あるOBたちの「叡智」をも無視した結論が出ないことを祈るばかりだ。

そして世の公務員諸氏に問いたい。
「税金と国公債がある以上、俺たちの年金は絶対に守られる」
「人件費で公共団体が破綻したら、身分保障も年金もへったくれもない」

現実はどっちだろうか。
これからますます、将来の公務員のあり方が問われる時代になることは間違いない。

投稿者 nao_yamamo : 2006年5月 2日 23:28

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