2007年3月アーカイブ

4月も近づき、役所に残る同期たちから異動の挨拶が届き始めた。
「○○課の課長補佐を拝命することになった。 あ、○日の○時までは解禁じゃないから、他言無用で」

なんて、民間人からするとなんともアホらしい「お約束」を聞かされながら、役所に残っていれば9年目になっていたであろう春を迎えるんだなあと、ちょっと懐かしくも、さびしい気分になる。

それにしても。

日経にこんな記事が出た。
http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20070322AT3S2100R21032007.html

 渡辺喜美行政改革担当相は21日、栃木県大田原市で講演し、国家公務員の再就職支援のため創設を検討している新・人材バンクについて「有識者に集まってもらい、時間をかけて詳細な制度設計をしたい」と述べた。行革相は有識者懇談会を活用し、天下りあっせん禁止や新バンクへの一元化に向けて各省庁の骨抜きを封じる狙いだ。

 政府は今国会に提出する国家公務員法改正案で、新バンクの詳しい規定を明記しない方向だ。このため「新バンクが機能するか不透明だ」との指摘もある。

 有識者懇は4月に立ち上げ、新バンクの運営方式や、各省の組織的関与を防ぐルール作りも検討する見通し。行革相は講演で「(天下りの)実態をよく見極めて問題点を全部取り除き、新しいシステムに移行することが大事だ」と指摘、あっせん慣行を抜本的に見直す考えを強調した。

とはいうものの、パソナのbrains partnerのように、やはりご年配中心の有識者会議になるのだろうか?

「私が愛した官僚たち」(横田由美子)という本が出ている。
キャリア組としての出世の道を捨てた(といっても栄達は捨ててない)人への取材をまとめた本。
キャリア組の転職体験談をほとんど載せていない「公務員、辞めたらどうする」とは対極にある本ですな。

といってもワシのような人間は横田由美子に愛されてない。

彼女が愛した官僚とは

先日、とある役所関係の会合にお呼ばれした。お役所らしく、しっかり座席表もある会合だったが、一つだけ気になることがあった(参加者の誰にも気づかれなかったようなので、ここで意見表明しておきたい)。

名古屋地下鉄談合やらで、天下り批判が喧しい。
先日来、省庁あっせん保持を狙う各省と行革大臣の対立が報じられているが、公務員制度改革法案の論議に影響を与えそうな雰囲気である。

私は本にも書いたとおり、「許される天下り」を認める人間なので、今回の件は、清廉潔白な人が白眼視される原因となる大罪だと考えている。こうした、天下りOBの風上にも置けない奴には、厳罰を科すべき。社会的制裁もやむなしだろう。

mixiを見ていたらこんなニュースが時事通信で(6日)。

渡辺喜美行政改革担当相は6日午前の閣議後の記者会見で、各省庁が担っている官僚の再就職あっせんを規制し一元化する案の是非に関し、10省庁から意見聴取したところ、すべての省庁担当者が一元化反対の回答を示したことを明らかにした。

 行革相は「(省庁側は)各省のあっせんを残すことが大事だと異口同音に言っていた」と強調。安倍晋三首相が根絶を表明した「押し付け型天下り」に関しても、省庁側は押し付けを否定したという。 

日経1面に、国家公務員人材バンクを強化するだの、専門スタッフ職での継続登用制度を作るだのの記事が出ていた。そもそも、一面に出すような記事?よほどネタがなかったんかいな。

役所が、公務員OBの就職先企業(求人)開拓を民間の人材紹介会社に委託するみたいな話も書いてあるが、現在の公務員に対する社会認識の下、公務員に何がしかの下心を持つ企業以外の求人が本当に集まるだろうか。税金の無駄遣いにならないことを祈りたい。(まずは意識醸成が先でしょ)

でも一方で拙著に書いたとおり、仮に求人が出てきたとしても、公務員歴30年の純粋培養者がおいそれとわざわざ民間に行きたがるだろうか?やはりこの手の話を始めるなら10年計画でないとね?と思う。