年輪(ねんりん)
4月も近づき、役所に残る同期たちから異動の挨拶が届き始めた。
「○○課の課長補佐を拝命することになった。 あ、○日の○時までは解禁じゃないから、他言無用で」
なんて、民間人からするとなんともアホらしい「お約束」を聞かされながら、役所に残っていれば9年目になっていたであろう春を迎えるんだなあと、ちょっと懐かしくも、さびしい気分になる。
それにしても。
私はかつて自分の会社のブログで書いた。
キャリア組たちは、あいも変わらずエスカレータで出世していくのだ、と。
(ただ、「何であんな無能なキャリアが出世していくんだ」と酷評される人も当然いる。自分の知り合いがその対象であった場合は複雑な心境だ)
それにくらべて自分はどうだろう。取り残されてはいないか―。
すでに舞台を降りた私にはエスカレータはない。上を目指したければ、自分で階段を登っていかなければならない。
それって、かなりエネルギーのいることだ。
でもよく考えてみよう。駅でエスカレータがつかえていたら階段を登るじゃないか。
実は、私は最近、恵比寿ガーデンプレイスへの動く歩道の渋滞が嫌いで、早歩きで歩道を歩く人を追い抜くことを日課としている。
そう、年功序列のキャリア制度は、よくよく考えると「歩けない動く歩道(ベルトコンベア)」だといっていい。
年功序列を抜きたければ、ベルトコンベアを降りるしかない。
降りたあと後悔したくなければ、走り続けるしかない。
それだけのことだ。
※いちおう、ある編集者さんのお呼ばれで、先日こんなところへ行ってきた。今後も走り続けるために。

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