一時代の終わり
30日の日経に驚くべき記事が。
「大日本印刷 セミナー事業買収」
この見出し自体は何のことはない。問題はその先。「10?30億円。早稲田セミナーから」とある。
早稲田セミナーといえば、司法試験、公務員試験をはじめとする難関資格試験で圧倒的なプレゼンスを保ってきた資格予備校。
カリスマ的存在である成川社長のもとで、驚異的な合格実績を出してきたのが売りだ。
某LECとの間で、司法試験講座をめぐる「二十年戦争」や、○○社は不渡り手形を出したなどとの中傷合戦があったのも、司法試験・公務員試験で有名な大学出身である私にとっても記憶が深い。
LECは構造改革特区で大学を作ったもののボロクソに言われ、また著作権法違反(PCソフトの不正使用)などでも問題を抱えていた。一方のWセミナーは資格試験予備業界の優等生だと思っていたのだが…。
やはりロースクールには勝てなかったか。
ロースクールができる前、Wセミナーのある知り合いが言っていたが、同社のドル箱は圧倒的に司法試験講座だったらしい。公務員試験講座も全体のパイは大きいが、単年ものなので利幅は薄いというのだ(=多浪して何年間も一人からお金を取れるものではない)。
それに比べて司法試験はかなりおいしかったようだ。
しかしロースクールができ、ロースクール自体が高学費。どうみてもロースクール+予備校とはいかなくなった。(まあ、新司法試験は明らかな予備校つぶしだと司法制度改革本部の役人が言ってたな)
さすがに適性試験や既習者選抜試験対策では儲けは知れている。
勇み足もあるがLECが業容を拡大したのも、時代の変化を見越した結果と評価できなくもない。
これに対してWセミナーは、今回の事業譲渡劇。
Wセミナー自体は、本業であるセミナー事業を売り払い、これまでは受験生たちから成川社長の趣味?と言われた健康食品事業を本業としてほそぼそと営業していくという。
セミナー事業は、講師陣はほとんど委託などだろうから痛くもないだろうが、正社員の管理スタッフがどうなるのか、少々気がかりではある。
青息吐息の消費者金融業界もそうだが、制度改正による事業リスクとはかくも恐ろしいものなのだ。
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