北海道出張報告(2)
<前回より続く>
石炭博物館のほか私が見たのが、炭坑生活館、動物館(はくせいを集めたもの)、石炭化石館だった。このほかに映画関係の施設もあったが、時間が足りず見れなかった。
私はこの石炭歴史村をみながら、荻原浩の『メリーゴーランド』を思い出していた。(「公務員辞めたらどうする?」でも引用しているこの小説では、長野県のある村が設置した第三セクターのボロテーマパークの再生がメインのストーリー。サービスという概念のない運営のため、見どころがないのに料金は高く、客が入らず、係員も横柄、といった最悪三点セットで描写されている)
夕張の場合、客が少ないので、入る施設すべてで、入り口に行くと係員に「こんにちは」と声をかけられた。愛想はよく、『メリーゴーランド』とは対極だったが、私が入るとおもむろに館内の電気をつけられる。経費節減徹底ともいえるが、「お客は俺だけ?」という意味でもある。行く先々でなんだか居心地が悪い。

かつてはにぎわいを見せたであろう休業中のフードコート(あるいは土休日は開くのかな?)

むなしく休館中のロボット館
全館共通券を使えば、ちょっと離れた場所にある施設も含めて見ることができるが、全部見ようとすれば3?4時間ぐらい必要かと思う。しかし3150円はどうだろう。
実は、帰りに夕張駅からJRに乗って移動する際、ある知り合いとばったり会った(先月関西で行った講演会の参加者のHさんが北海道旅行にきていたのだ。ほんと偶然でびっくり)。

夕張駅ってこんなに小さな無人駅!後ろにあるのが冬はスキーでにぎわうホテルマウントレースイ。多分、昔は駅構内(引込み線)もすごくでかくって、その跡地がホテルになってるんだろうね。
帯広に向かう彼と30分ほど旅程を共にする中で話し合ったのだが、彼は共通券で「黄色いハンカチ」という映画の撮影場所を見に行ったという。そのスポットにマイカーで立ち寄った人がいて、中に入りたいという話をしたらしい。しかし、単館入場券がないために3150円払わなければならないという。だがその人には歴史村を全部見て回る時間はない…ならしかたない、もったいないから中は見ないで帰ろう、となる。
それこそ、夕張市にとってももったいない、のではないか、というのだ。
まったくそのとおりですな。
その後、私はHさんと新夕張駅で別れ、ミートホープ問題の苫小牧の宿へ移動した(だって、札幌の宿が取れなかったんだもん!)。
<続く>
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