役人廃業の終わるとき
さきほど会員通信に意味深な予告をしたことを書こう。
このサイトももう続けて数年になるが、何度となく中断・終了の危機に瀕したことがある。
その最たる原因は、もちろん管理人のモチベーションの停滞だ。
個人で運営し、ビジネスといえるほどの収益性もないサイトの場合、趣味的要素が強く出るため、一般論として3年ほどで飽きが来て閉鎖したり、閉鎖はしなくても長期更新停止(放置)になってしまうことも少なくない。
当サイトの場合、管理人の自己完結的な思想表現であるブログ(日記的なもの)よりも、外的情報収集・加工が求められる役人廃業者インタビューがコアコンテンツであるため、対外活動を続けない限りサイトの命脈を保つことはできない。
しかし、サイトを運営していて何が楽しいか…。本業も忙しいなかで(人材コンサルがどのように忙しいかはぜひ拙著をご覧いただきたい)、かけているコストを考えたとき、本当にこのまま月1本インタビュー掲載を続けられるものか…何が楽しくてこんなことやっているんだろう、と思うときもある。
ほとんど公開してこなかった裏話で、こういうものがある。
今年X月、私のところにこんなメールが届いた。
>突然でまことに失礼と存じますが、例えばの額としてサイト権限を●万円にてお譲りいだけないでしょうか。
昔週刊SPA!で、「ただのリンク集を作ったのに、有名なサイトになったため高価で転売できた」という「サイト作って大もうけ」的な記事が出たが、それの超安い版。つまり先方は役人廃業.comを買いたいというのだ。
そこで、とぼけてサイト権限を売るとはどういうことかと聞いてみると、
1.現在のサイトコンテンツに関する二次利用権
2.ドメインに関する全ての権利(管理者名義の書き換え、相互リンク許可等の判断等の権利)
3.広告等、全般に渡る管理権限(広告、アフィリエイトその他サイトの運営方針及びサイトから発生する
収益)
をすべて譲渡することだという。
売却代金●万円というのもまた安かった(すずめの涙のアフィリエイト収入以下だった…足元見られたな!)のだが、金額はともかくこの条件は酷い。というか先方は役人廃業サイトの意味をよくわかっていない。
このサイトは山本直治が自由に運営し、日々取材・更新を続けなければ意味のないサイトなのに、管理人からそれを取り上げてただの「看板だけのサイト」にしてしまったら、人は寄り付かなくなるだけだ。
コンテンツ売買をするなら、もっと目利きになってもらわなきゃ、と内心思ったが、ストレートに言うのも悪いと思ったので丁重に断った。
(しかもこの相手は別に公務員受験産業とか人材紹介会社とかではなく、ただのサイトコンテンツ収集業者だった)
ただ、このタイミングが、私がモチベーションを落としているタイミングだったらどうだったろう。●万円で店じまいでもいいかな、と思ったかもしれない。
このできごとが、サイトを会員制にし、プレミアム会員制を導入するきっかけになったことは間違いない。
インターネットは無料のメディアだといわれる。ただしそれは広告でコストを回収できるか、コスト無視でやるかのどちらかが成立する場合だ。趣味的サイトなら後者でいい。
もちろん後者ならいつでも止める自由がある。役人廃業もこれまではそうだった…自分のなかでは。
でも世の中的にはそうではなくなりつつあるかも…誰かが更新を待っている。メディア関係者もたまに訪れて注視している。
そこで私は考えた。どれほどの人が、お金を払ってでも役人廃業.comを見たい、あるいは役人廃業.comをサポートしたい、と考えるか、プレミアム会員制度を導入して試してみよう、と。
今年更新した役人廃業インタビューは17本。平均して1.5本/月である。現在も3本ほど取材原稿のストックがあるが、このペースが来年どうなるか。
そして来年の今頃、役人廃業のサイトが続いているか、更新停止か、閉じているかそれは分からない。ただ、プレミアム会員がある程度集まって心地よい責任感・モチベーションのもとでサイト運営が継続していることが自分としては理想だと考えている。
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