2005年の紹介本の最近のブログ記事
「脱サラ」という言葉は完全に死語になったわけではないが、最近では「起業」が使われることが多く、そういう意味ではやはり死語に近い。
公務員もサラリーマンであり、役人廃業して起業すれば立派な脱サラなわけだが、今回は、民間企業からの脱サラ(起業)組52人への取材で構成されたルポルタージュ「サラリーマン、やめました」をご紹介する。
役人廃業体験談では、性質上、失敗談が集まりにくいという話は、以前もしたことがあると思うが、失敗談を勇気を持って公表されている数少ないサイトが、池澤さんのサイトだ。古い本なのて店頭での入手が難しいが、彼女の著書には含蓄が多いこともあり、Amazonでなら簡単に購入できるためぜひご紹介させていただこうと思う。
先日、このブログで、光文社ペーパーバックスの「はめられた公務員」という、いわば公務員擁護本を紹介した。
しかし今度は同シリーズから真逆の「不滅の『役人天国』」という本が発売された。10月の1冊には、これを取り上げることとしたい。
当サイトの書評コーナーを書くために本を買います。月に1冊のノルマは簡単そうに見えますが、当然月1冊だけ読んで書評を書いているわけではありません。時間のない中で、最低数冊読んだうちで「この1冊」を選ぶわけですから、「読んで無駄だった」という本を買わないために、読むべき数冊を選ぶのにも気合が入ります。とはいえ、結局書店で立ち読みして決めてしまうのですが…。
ちなみにこの1冊は、「はじめに」を読んで即行衝動買いしてしまいました。そして読了後、それは衝動買いではなかったことに気づきました。
残念な本がある。テリー伊藤の「お笑いニッポン公務員―アホ役人「殲滅計画」
」である。
某地方銀行元エリート銀行マンを辞めて物書きになった横田濱夫氏が贈る傑作。
銀行員の退職ストーリーですが、銀行ってやっぱりお役所だね?と強く納得するほど役所とそっくりの部分が多く(特に、銀行幹部の支店視察で、お客そっちのけで接待する描写のところが、お役所の大臣視察のロジと酷似していて、爆笑モノ)、公務員の仕事に疑問を感じている人にとっても、幸せな転職に向けて背中を押してくれるエールの書といってもいいです。
あと、独立起業を希望する人向けの、脱サラ成功の法則というのも読み甲斐があります。
刑務所っていったいどんなところなのだろう、そんな疑問をお持ちの方も多いと思う。そんな疑問に素朴に答えてくれるのが本書。ポップなタイトルとは裏腹に、実は、純朴な女子刑務官の現場での格闘(葛藤)の記録である。
年収300万円時代をどう生きるか…がウリの森永卓郎氏の著書。タイトルは、洗剤の「まぜるな危険」からとったんだよな、やっぱり。
この本の主題は、今の仕事に不満があるからといって簡単に会社を辞めてはならない、ということ。一つ間違えばフリーター、最悪無職に転落する危険すらあるからだと説く。
これは特に公務員に重くのしかかる問題だ。一般行政事務職にスキルなんてない?と考えると、役所を飛び出した後は悲劇しか待っていないのでは…。
とはいえ本書には、転職ダメだダメだと煽りすぎの印象も感じられる。もっとも、それは役人廃業志向性の極めて強い私だからそう感じただけなのかもしれない。一般向きにはこれぐらい抑制的な内容でちょうどいいのかもしれないと思う。というわけで、役人廃業を考えている方には、まず必読の書!と太鼓判を押したい。 これを読んでなお「転職ドンと来い!」と思える人だけ、転職に踏み切ってほしいと思う。
友達が家に遊びに来て一緒にテレビゲームをやっていたんだが、そのうち腹が減ってきて、「何か食おう」って事になった。ちょうど俺が前日に買ったまま食べ忘れていたコンビニのおにぎりがいくつかあったが、賞味期限はすでに過ぎていた。
「どう思う?大丈夫かな?」
「大丈夫に決まってんだろ、一日ぐらい。勿体ないから食っちまおうぜ」
「だな。お前どれがいい?」
「じゃんけんで決めようぜ!」
結局二人で仲良く分けて食べた。
するとその中の何が悪かったのか、その友人は食あたりを起こして二日間入院。
「お前ついてないな。普段の行いが悪いんじゃないか?俺は何ともないのに」
「ふざけんなよ!俺はお前と違ってデリケートなんだよ!!」
と二人で大笑いだった。
ところが転んでもタダじゃ起きないその友人は、その入院した病院の看護婦と仲良くなり、やがてその子と付き合いだした。そいつはその後、その看護婦と結婚して今では子供までいる。
あの日俺の部屋にあったおにぎりの中の「どれを食べるか」ってのは小さな小さな選択だ。でもそれが結果として彼に、「入院」を招き、「彼女との出会い」を招き、「結婚」を招いた。実は彼の人生の中であれは「最大級の選択」だったわけだ。おまけにその選択は、嫁さんになった彼女の人生にも大きく影響を及ぼした事になる。
もし俺が当たりのおにぎりを引いても、当然だが同じ結果は招かなかっただろう。腹痛さえ起こさなかったかもしれない。彼が当たりを引いたからこそ導き出された結果だ。「日常の選択」ってのはそんなもんだ。
振り向くと「過去」には延々と歩いてきた足跡が一本の道として残っている。先の方には行き着く先の見えない「未来」への道が、今自分が立っている「現在」という点から何百と分かれて延びている。そしてその一つ一つの道はそれぞれ違う未来へ通じている。
何もない平凡な日常を過ごしてる様に感じてても、自分が立っている一秒単位の「今」という点は常にいくつかの道への分岐点だ。そこで知らず知らずの間に俺達は色んな選択をしながら進んでいる。その無意識の選択が、全く違う未来へ続く大きな分かれ目になっているかもしれない事に気づかないまま。
だから「今」は、一瞬なのだけれど凄く大切な時間だ。常にそこに選択枠がある事を意識してると、平凡な日常でも面白い。選択しなかった方の未来の行き着く先は確認のしようもないし、勿論その出会いや選択が良い結果ばかりを生むとは限らないのだが。
農水省入省1年目の研修で行った農村(畜産農家)の魅力に惹かれ、東大卒のキャリアながら農水省本省を2年足らずで去り、牛飼いとなる夢を胸に岩手県の町役場に転じた役重真喜子氏が書いた自伝。
スペシャルインタビューにもご登場いただいた河辺医師の著書最新刊。
スペシャルインタビュー、役人廃業リンク集にもご登場いただいている医師の河辺啓二先生の著書。
著者の是枝裕和といえば、最近では映画「誰も知らない」で有名であるが、もともとはドキュメンタリー番組の演出家、といった方がいいのかもしれない。
たまたまなんだけど、この本を読んで非常に共感した。
リクルートといえば、コンシュマー(一般消費者)として感じるイメージは、情報系出版社、WEB会社ということだと思うが、企業人として接する立場で見ると、モーレツ営業の会社なんだよね。そんな会社で活躍して、卒業した人たちへのインタビュー本である。
