地方公務員(事務)経験談

自分にしかできない仕事を神様が与えてくれた。退職後、パキスタンでの学校運営NPO法人の設立へ。

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地方公務員(事務)経験談

第二の仕事人生

公務員からの独立・起業

取材エリア

関東

お名前

前川航太朗 様

経歴

2003(平成15)年4月 大学卒業後、茨城県水戸市役所に入庁。資産税課に配属。
2007(平成19)年4月 生活福祉課に転属。
2012(平成24)年5月 任意団体SOLUNARCHE(ソルナーチ)を設立。
2012(平成24)年10月 特定非営利活動法人格を東京都より取得。代表理事に就任。
2013(平成25)年3月 水戸市役所を退職。
現在、活動資金を貯めながら9月のパキスタンへの活動拠点移転を計画中

関連サイト

http://solunarche.com/

水戸市役所を退職後、パキスタンの学校支援のためのNPO法人を設立された前川さんのインタビューです。2013年秋からはパキスタンに拠点を移される計画をされています。


本日はどうぞよろしくお願いいたします。まず、公務員時代のお話からお聞かせいただけますでしょうか。

 こちらこそよろしくお願いします。
 水戸市役所には平成15年に入庁し、10年間勤務しました。1年目の平成15年から4年間は資産税課勤務です。土地の評価業務を行っていました。最初の数年間で、大きな組織で働くことの仕組みを覚えました。

この頃は、毎日無難に仕事をこなしていました。特にやりがいがある訳でもなく、満足も不満足もしていない状況でした。仕事は完全にお金をいただくために行うものという考えでした。


5年目の平成24年に生活福祉課(生活保護担当)に転属となり、意識が変わりました。これまで接していた市民とは異質な方々でした。

私が担当した生活保護受給者の方々は、いろんな背景の方がおりました。精神障がい者、知的障がい者、身体障がい者、母子家庭、高齢者、元暴力団員、チンピラ、クレーマー、ニート、自殺未遂を繰り返す者など、様々です。


こういった方々と接することは、初めは嫌でした。無茶なことを要求してきたりして、毎日トラブルが絶えませんでした。
でもある時、そのトラブルの原因はすべて自分にあるということが分かったのです。私は正直、生活保護受給者を見下している時がありました。その考え方が相手に伝わり、いつもトラブルの原因となっていたのです。

 気付いてからは、受給者の方々と対等な関係性を築くことに努めました。それから、仕事でのトラブルは少なくなり、いずれトラブルが生じなくなりました。

信頼関係の構築に努めただけで、仕事も難なくこなせるようになったのです。この頃から、様々な人と接することが楽しくなり、普通の人ならば嫌がる仕事も、楽しく取り組めるようになりました。

 
仕事で、何十人もの方に自立していただきました。担当していた方から、感謝されたことが嬉しくて、それから「人に喜ばれること」をどんどんしたいと思えるようになりました。

その後、3年程前の平成23年からは、仕事以外のプライベート…


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