国家公務員(事務)経験談

役人廃業波乱万丈伝 後編 ―エアロビのインストラクターになる夢を絶たれ、絶望した私を変えたのは、

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国家公務員(事務)経験談

第二の仕事人生

公務員からの転職

お名前

未公表

経歴

県立高校卒
→国家Ⅲ種行政
→某国立大学事務局
→退職後、非常勤、派遣社員などに転職

県立高校卒→国家Ⅲ種行政→某国立大学事務局→退職後、非常勤、派遣社員など転職を繰り返す
役人廃業インタビュー70回記念記事は、役人廃業ファン(?)が待ち望んだ、失敗体験談


―その後、ご転職活動はどうされましたか。

 結婚して広島へ移り住んですぐ職安へ行きました。
 公務員上がり、しかも既婚というだけで、思うような仕事はなかなか決まらず、しかも当時の職安の方に「どうせ週休二日制じゃないとイヤとか、残業はしたくないとか言うんでしょ」と言われ、ものすごく悔しい思いをしました。バリバリ働きたくて公務員を辞めたはずなのに、そんな目で見られてしまうなんて…思わず「自分が公務員続けてるからって、何威張ってるのよ!!」と言いたい気持ちを抑えるのに必死でした。


―言っていいですよ(笑)。

 職安に行ってはじめて、現実の厳しさを突きつけられました。いわゆる「事務」もしていない事務官だった私に、つぶしの利く仕事などないのです。結局、高卒後3年間就職浪人していたのと同じ扱いを受けるようなものでした。
 いろいろやってみたものの、普通に民間企業は決まらなかったので、とりあえず県庁の非常勤職員になりました。とはいえ初めて「キャンパス」ではなく
「社会」に触れる仕事。新鮮に感じましたし、とてもやりがいがありました。しかし所詮非常勤。4ヶ月で任期が切れてしまい、社員として就職ができないのなら、高校時代に憧れていたエアロビクスのインストラクターになるためにと、予備校のアルバイトを週3日しながら、インストラクター養成コースに進みました。公務員とは全く違ったことをしたかったというか、公務員として落ちこぼれた自分を忘れたい一心でした。

 ところが、あといくつかのステップを踏んだらインストラクターになれるという時期に、また夫が予定より早く地元九州に転勤することに。結局は夫の仕事に人生振り回されて、自分の仕事やキャリアが犠牲になり、形成できない現実を呪いました。夫に「仕事を、自由を、国家公務員を返して!!」と何度当たったかわかりません(笑)。
 公務員を辞めてから、「自分名義の正職員の仕事」を持たない不安定さ、虚しさを痛感しました。そしてその後私はある事故に遭い、その後遺症もあり、エア…


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