国家公務員(事務)経験談

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取材エリア

関東

お名前

ゆい 様(仮名)

経歴

平成5年 法務省に入庁(奉職)
→ 平成20年 退職
→ 平成21年4月、民間企業グループ(グループ資本金合計1億4千万円)に労務管理兼監査取締役として入社
→ 平成24年9月、諸事情により退社の上、再就職活動中。

法務省を性同一性障害等の悩みから退職をされたゆい様の退職経験談インタビューです。親兄弟の介護や家族の病気、自らのうつ病等、他人にはわからない悩みで予定外の退職をされた方に読んでいただきたいということで今回協力いただきました。

 

本日はインタビューに協力いただきありがとうございます。
では、ます公務員時代のお仕事内容から聞かせていただけますでしょうか。


 職務上の守秘義務上、部署は詳しくは話せませんが、検察官の下で秘書的な仕事をしたり、書類の適法性審査や総務的な仕事が大半でした。
 
具体的には、警察署や、他捜査機関から送られる事件記録が、時効やその他の法令に適合しているかを審査し、手直しを相手方に依頼する等、捜索差押等、現場の応援に入ったこともありましたし、他にもよろず屋的に色々やりました。




―公務員を辞めようと思われた経過などをお話いただけませんか?

 実は、私自身が仮性半陰陽の肉体、かつ戸籍上の登録に対して性同一性障害です。

 20代の頃に改名等を済ませましたが、日本の法的整備が遅れた為に、戸籍上の性別訂正の条件である手術が年齢的・費用的に絶望的になりました。


 職場では、男性として男装、一般社会や家庭では女性として妻、そして母として二重生活する精神的負担が職務意欲に影響するようになり始めました。
職場の女性職員の中には応援していただける方もいましたが、男性職員、またその他一部女性職員は基本的には手術を済ませ戸籍を変えるまでは無理だし、男職場だからその後も精神的に受け入れは難しいな、という意見が大半でした。


 その後、公務員という仕事の特質上かもしれませんが、スキルが身に付かない職種ということもあり、色々考えました結果、40代以降まで我慢して結局は耐えられず退職すると再就職が極めて困難になると思い、思い切って30代後半で退職しようと思いました。


 まあ、これは当事者でないとなかなか解りにくいでしょうが、やはり性同一性障害に伴う職場での取り扱いに対する違和感がありました。


 次の民間企業では監査取締役として女性として就業したのですが、少…


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