より受験テクニックを教えられるプロ講師を目指し、中学校教諭を退職後、受験予備校講師に転職された方のインタビューです。
現在の教師生活の問題点、これからの展望などをお話いただきました。
―本日はどうぞよろしくお願いいたします。では、中学校教諭になられた経過やお仕事内容から聞かせてください。
高校生の時からいつか学校の先生になりたい、という目標がありましたので、大学では教員課程に進み、卒業後はとある県の中学校教諭になりました。
担当科目は数学です。
数学に決めたのは当時はあまり深い理由はなく、単に昔からの得意科目であり好きな科目だったからです。
それよりも教諭になることが目標でしたので、無事になれたことには満足しています。
中学生にとっては、数学は高校受験の受験科目としては必須科目ですし、数学を深く知ればより深い人生を味わうことができる、というのが私の持論ですので、教えていることには誇りを持っていました。
―教諭生活の思い出話などあればお話いただけませんか?
教師として8年間勤務しましたが、色々と疑問に思うことだらけでした。
◎授業に集中させてもらえない
授業を中心として受験対策や学力向上など、生徒の学力を上げることに本気で取り組んできたのですが、生徒の生活指導や事細かいPTAや保護者の要望やクレーム(俗に言うモンスターペアレント)の対応に追われ、「先生」というよりは「何でも屋」に近い状況に嫌気がさしてきました。
「それはご両親に指導してもらわないと」というような私の子供の頃には当たり前だったしつけに関することまでなぜ学校が指導しないといけないのか今でも不思議です。
結局、よく分からないがとりあえず教師に押し付けておけ、的な展開が、教師をさらに疲労させ、そしてさらに言うことを聞くからまた新しい雑用を押し付けられる、という悪循環に嫌気がさしてきました。
◎勤務時間がとても長い
これは教員全般に共通していることかもしれませんが、とにかく教えること以外の雑務が多すぎ、毎日遅くまで残業がありました。
しかも…