地方公務員(事務)経験談

市役所職員から弁護士へ。公務員を辞めることは一つのギャンブル。

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地方公務員(事務)経験談

第二の仕事人生

公務員からの独立・起業

取材エリア

関東

お名前

本田洋一郎 様(仮名)

経歴

平成14年 大学卒業(私大の文系夜間部)
平成14年 市役所(政令指定都市)入庁(事務職) 下水道局に配属
平成18年 市役所 退職
平成18年 法科大学院 入学
平成21年 法科大学院 修了
平成21年 司法試験合格
平成22年 司法修習修了、弁護士登録、法律事務所に勤務
平成25年 法律事務所退職、開業

政令指定都市職員から弁護士に転身された本田さんのインタビューです。公務員を辞めることのリスクなどを語っていただきました。


本日はどうぞよろしくお願いいたします。まず、公務員時代のお話からお聞かせいただけますでしょうか。

地元の市役所に事務職で採用され、下水道局の総務課の経理係に配属され、4年間いました。
4年間というのは若干長いかもしれません。
係は私を含めて3人しかおらず、私が在籍している間に直属の係長が2回異動しました。

係としては経理なので、予算決算や契約が主ですが、総務課ということで所管課からの様々な問い合わせに対応することも多かったです。一般市民からもたまに問い合わせが来ました。

問い合わせは、事務手続や法令に関する相談がほとんどなので、振り返ると、法律相談を受けている今の仕事に通じている気がします。
日常業務以外では、大雨や台風災害対策のために徹夜で役所に待機して市民からの通報や苦情を受け付けたり、浸水現場に土嚢を積みに行ったり、浸水被害緩和のための雨水浸透桝(雨水を道路等に冠水させず、地下に浸透させるための設備)を設置してもらうために戸別訪問をしたり、といったことをしていました。

また、市のイベントで着ぐるみを着て、今でいう「ゆるキャラ」になってみるということもしました。経験した部署はひとつですが、比較的様々な経験をしたと思います。

 

 

―公務員を辞めようと思われた経過などをお話いただけませんか。

辞めよう思ったことは、決裁制度に意義を見出せないからということが大きかったです。
決裁権者(及びその間にハンコを押す人たち)と性格が合わなかっただけという可能性もあるものの、そうだとしても性格の不一致(笑)で業務が滞ること自体が不合理と感じ、その他のことにおいても優先順位が理解できなかったこと、でしょうかね。

直属の係長には恵まれた方だとは思いますが、係長より上の管理職がどうしても尊敬できず辟易していました。

具体的には、まず、難癖をつけながらも結局ハンコを押すので、だったら最初からハンコ押せよと思っていました。
しかも、ハンコ…


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