地方公務員(事務)経験談

公務員退職から25年。公務員退職者のその後を長期で考えてみよう。

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地方公務員(事務)経験談

第二の仕事人生

公務員からの独立・起業

取材エリア

関東

お名前

豊田一実 様

経歴

中央大学法学部法律学科卒業
1981年 茨城県庁上級職(事務)にて入庁
 本庁農林水産部、福祉事務所、土木部に勤務
1987年 6年間勤務後退職、機械販売会社に転職
2006年 代表取締役に就任

公務員を辞められて25年が経過された前田様のインタビューです。公務員プラスのインタビューのうち、最も退職からの年月が経過された方になると思いますので、インタビューをぜひお読みください。


本日はどうぞよろしくお願いいたします。まず、公務員時代のお話からお聞かせいただけますでしょうか。

国際社会がまだ冷戦構造にあった大学時代、私は政治や外交そして歴史に興味と関心を持ちそれらに関連した本を読みながら自分の将来に思いを馳せる生活を送っていました。

国際法を専攻していたことから外交官になろうと思い外務省専門職員試験(旧外務省職員中級試験)を目指しておりましたが合格する難しさから3年生の半ば頃挫折しました。

就職活動では民間企業も数社受験しましたが政治と接点がある行政の仕事が自分に向いていると思い直し地元に戻り県庁に入庁しようと思いました。そして、1981年卒業、無事茨城県に入庁しました。最初の配属先は本庁農林水産部で、2年間農林水産省補助事業を担当しました。


事業主体である市町村と所管官庁の農林水産省との連絡調整をしながら事業の計画と実施をチームで担当しました。詳細は忘れましたが東京や県内市町村によく出張し、予算編成の時期には毎日のように深夜まで残業したことが今では良い思い出となっております。
その後、福祉事務所で生活保護、さらに本庁土木部で下水道事業を担当しました。

それと仕事とは直接関係ありませんが県庁や市町村の場合、上級、中級、初級 事務 技術など採用時の試験区分による昇進の違いなどは国家公務員と違ってほとんどないと思います。これはたいへん良いことだと思います。

 

 

―6年間勤められ退職されたということなのですが、公務員を辞めようと思われた経過などをお話いただけませんか。

県庁での仕事は上司・先輩・同僚に恵まれ楽しくやりがいがありました。
しかし同時に公務員の世界は前例踏襲を倣い(ならい)とし、何かと上下をつける権威主義の空気があり、そして年功序列の硬直した組織であると当時の自分には映りました。

しかし今考えるとそれは役所だけに限らない、どのような社会や…


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