地方公務員(事務)経験談

地方公務員から大学教員になる方法

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地方公務員(事務)経験談

第二の仕事人生

公務員からの転職 / 公務員から公務員(系)へ

取材エリア

北海道・東北

お名前

非公表

経歴

北海道大学法学部卒
→札幌市役所
→九州大学大学院法学研究院助教授

北海道大学法学部卒→札幌市役所→九州大学大学院法学研究院助教授

―はじめに地方公務員になった経緯をお聞かせください。
 大学一年の時に父が他界し、学業を続けることさえも経済的に厳しい状況にありました。そうした中で、官尊民卑の風潮の残る北海道の地域では、家族の意向を汲み取ると「公務員」という職に就くことに対するプレッシャーがありました。もっとも、なぜ自治体職員かという点については、大学3年次に、恵庭市役所の職員の自主研究(当時のメンバーで代表格だった方は、2005年11月から恵庭市長に就任しています)に参加させていただき、まちづくりに対する情熱を燃やす職員にいろいろな点で刺激を受け、感化されたことが直接の動機です。
 自治体職場には、私の経験では、思わず唾棄したくなるような輩も残念ながら相当数いますが、そうでない方と出会ったことは、わたしにとってとてもよいことでした。

―地方公務員時代は具体的にはどのようなお仕事をされていましたか。
 順に並べますと、市税の徴収現場、法規審査・訴訟事務、東京の民間企業に長期派遣されての経営計画策定・展開に関する研修、市営交通事業の経営管理・料金制度管理、文部科学省所管の公益法人設立、公益法人における財務会計・総務全般、市の組織管理、市の政策研究等です。

―辞めたのは何年目、何歳のときですか。
 19年目のおわりです。41歳でした。

―地方公務員の仕事に不満はありましたか。
 仕事のしかた・役所のシステム・組織文化などについては誇るべきところはないかもしれませんが、「職業としての地方公務員」の仕事には生きがいをもっていました。

―地方公務員を辞めた理由は何ですか。
 大規模組織にそのくらい在職していれば、組織に残ったときの自分の行く末が大体みえてくるものと思います。自分が公務員になったときに目指していた大志と、現職での行く末との乖離、別の選択肢の先にある可能性への挑戦、そして私に目をかけてきてくださった多くの方々との関係といったさまざまな要因の中で、決断をしたものです。



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