明治大学法学部卒→杉並区役所入所→社労士・ファイナンシャルプランナーとして独立
―はじめに地方公務員になった経緯をお聞かせください。
大学時代に社会福祉施設でボランティアをやっていました。その関係もあり、自治体で福祉の仕事をやりたいという思いがありました。就職浪人もしていて、年齢的に民間が厳しくなっていたということもあります。
―地方公務員時代は具体的にはどのようなお仕事をされていましたか。
辞めるまでに4つの部署を経験しました。最初は、選挙が控えていたので選管に配属され、その後は、区内の文化交流部門でイベント招致等の仕事、保育園(保育士)の人事労務管理、区役所の出張所の窓口業務と異動しました。
―辞めたのは何年目で、何歳のときでしたか。
大卒で入って8年間勤務しました。34歳でした。
―地方公務員の仕事に不満はありましたか。
文化交流事業といった面白い仕事をやらせてもらえていた時期もありました。しかし、現場勤務が続くにつれて、単調な業務が続くのに耐えられなくなってきましたね。
―地方公務員を辞めた理由は何ですか。
いわゆるお役所体質が嫌でしょうがなくなってきたことが最初の動機です。が、2004年に社労士、2005年にFPに合格した後は、こっちの仕事がやりたいという思いが強まって、最終的にはそれが決断の動機となりました。
―もう少し待てば本庁復帰もあったのではありませんか。
本庁には戻りたくありませんでしたね(笑)。
ただ、出先が長いと、やる気をなくして腐る人もいれば、ぐうたらできるとお気楽公務員になってしまう人もいます。そしてその裏返しとして本庁の特定部署が長い人にエリート意識が強いことも散見されます。
また、偉くなれば調整や管理業務に追われ、バリバリ仕事ができなくなるという感覚もあります。一番仕事が出来る人は万年係長で、あえて昇任試験を受けないというひともザラでした(優秀な人ほど仕事が集まるため、とても試験など受けられないとい…